インフルエンサーマーケティングとは?効果や依頼方法と注意点を解説

日本においてSNSの普及率は年々高まり、いまや生活の一部として欠かせない存在となっています。総務省の調査によると、日本国内のSNS利用率は約8割以上に達しており、多くの人々が日常的に情報収集やコミュニケーションの手段として活用しています。こうした状況を受け、企業のマーケティング活動においてもSNSを活用したマーケティングは、今や当たり前の手法となっています。

その中でも、特に注目されているのが「インフルエンサーマーケティング」です。企業にとって、インフルエンサーを活用することでターゲット層に効率的かつ効果的にアプローチできるため、重要性が増しています。

この記事では、インフルエンサーマーケティングの効果、インフルエンサーへの依頼方法、そして実施する際の注意点などについて、わかりやすく解説していきます。これからインフルエンサーマーケティングを導入したいと考えている方は、ぜひご覧ください!

インフルエンサーとは?

インフルエンサーとは、SNSやブログ、動画配信プラットフォームなどで多くのフォロワーを持ち、その発信内容が消費者の購買行動や意識に強い影響を与える人物のことを指します。

この言葉は、英語で「影響」を意味する「Influence」に由来しており、その名の通りフォロワーに対して大きな影響力を持つことが特徴です。特に、専門的な知識や独自の視点を持つインフルエンサーは、ブランドや商品の認知度を高めるうえで欠かせない存在となっています。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーを活用して、商品やサービスの宣伝や販売促進を行うマーケティング手法です。インフルエンサーが自身の体験や意見を通じて商品を紹介することで、フォロワーの共感や信頼を得やすく、購買意欲を高める効果が期待できます。

インフルエンサーマーケティングの市場規模

インフルエンサーマーケティング市場は拡大を続けており、その市場規模は2024年に860億円と、前年比116%の成長が見込まれています。また今後も引き続き成長が予測されています。

この需要拡大の背景には、インフルエンサーが企業のマーケティング活動において果たす役割や価値の向上があり、今後もその存在感が高まるものと考えられます。
出典:サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ

インフルエンサーの分類と特徴

インフルエンサーは、フォロワー数に基づいて以下の4つに分類され、それぞれに特有の特徴があります。

トップ/メガインフルエンサー
(フォロワー数:100万人〜)
世界的に知名度が高く、多くのフォロワーを持つインフルエンサーです。広範なリーチを持つため、大規模な認知拡大やブランドのイメージ向上を目的としたキャンペーンで活躍します。ただし、依頼コストが高い点が特徴です。

ミドルインフルエンサー
(フォロワー数:10万人〜100万人)
特定の分野やターゲット層において高い影響力を持つ中堅のインフルエンサーです。幅広いリーチと適度な親近感を兼ね備え、費用対効果が良いことから多くの企業に利用されています。

マイクロインフルエンサー
(フォロワー数:1万人〜10万人)
比較的規模の小さいフォロワーベースを持ちますが、フォロワーとの距離が近く、高いエンゲージメント率が特徴です。ニッチなターゲット層に向けたマーケティングに適しています。

ナノインフルエンサー
(フォロワー数:千人〜1万人)
非常に限られたフォロワーベースながら、身近な存在としてフォロワーから強い信頼を得ています。地域密着型や特定の趣味嗜好に特化したプロモーションに効果的です。コストが抑えられる点も魅力です。

これらの分類を理解し、自社の目的やターゲットに合ったインフルエンサーを選ぶことが、効果的なインフルエンサーマーケティングの鍵となります。

インフルエンサーマーケティングのメリット

インフルエンサーマーケティングには、他の広告手法にはない多くのメリットがあります。

情報の信頼性が高い
インフルエンサーはフォロワーとの信頼関係を築いており、発信する情報が消費者から信頼されやすい。

自然な宣伝が可能
広告と比べて宣伝感が少なく、商品PRやギフティングを通じて、消費者に自然な形で情報が受け入れられやすい。

ターゲティング精度が高い
インフルエンサーのフォロワー層に合わせて、特定の市場やターゲット層に効率よくアプローチできる。

高いアテンションと態度変容を促進
質の高い注目を集め、消費者の購買意欲やブランドに対する態度変容を効果的に促しやすい。

クチコミの創出・拡散
商品PRやギフティングがきっかけで、広告と比較しSNS上で自然なクチコミが生まれ、それが拡散されやすい。

コンテンツの二次利用・転載
インフルエンサーが作る質の高いコンテンツを、企業のウェブサイトやSNSなどで二次利用・転載できる場合がある

このように、インフルエンサーマーケティングは、商品の認知拡大から購買促進まで幅広い効果を持つ手法として、多くの企業で活用されています。

インフルエンサーマーケティングのデメリット

インフルエンサーマーケティングは多くのメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。

インフルエンサー選定の難易度が高い
自社のターゲットやブランドに合ったインフルエンサーを見つけるには、慎重なリサーチと分析が必要です。

広告施策よりも成果が悪くなる場合がある
投稿内容が実際にフォロワーに届くか、またそのフォロワーがどれだけ関心を持つかを予測するのは難しく、広告と比較した場合、必ずしも期待した結果が得られるとは限りません。

依頼主のコントロールが効きにくい場合がある
インフルエンサーによる情報の発信は、従来の広告と比べて企業側のコントロールが効きにくく、伝えたい内容が意図通りに伝わらないこともあります。

コミュニケーションコストが高い
インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーの選定から契約、企画内容の伝達、投稿内容の確認など多くのやりとりが必要となるため、企業側の負担が増えることがあります。

炎上リスクがある
インフルエンサーの発言や行動が消費者から反感を買い、企業や商品に対する批判が広がるリスクがあります。

ブランド毀損リスクがある
インフルエンサーがブランドイメージにそぐわない行動や発言を行うことで、ブランド価値が損なわれる可能性があります。

一過性で終わってしまう場合がある
一度の施策では認知拡大や購買促進が持続しないことが多く、長期的な効果を得るには継続的な取り組みが必要です。

ステマに注意が必要
ステルスマーケティング(広告であることを隠した宣伝)にならないように、法規制や倫理的な観点を踏まえた対応が求められます。

これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることで、インフルエンサーマーケティングの成功率を高めることが可能です。

インフルエンサーマーケティングの依頼方法

インフルエンサーマーケティングを成功させるには、目的やターゲットに合わせて適切な依頼方法を選ぶことが重要です。

応募型

企業が自社の商品やサービスをPRするためにインフルエンサーを募集し、応募者の中から選定する形式。

メリット
  • 自社の商品やサービスに関心を持つ、意欲的なインフルエンサーが集まるため、より効果的なプロモーションが期待できる。
  • 応募専用プラットフォームを利用することで効率的な運用が可能
注意点
  • 応募専用プラットフォームを利用する費用を考慮する必要がある。
  • 募集要項を具体的に記載し、ブランドイメージに合う人を選ぶ必要がある。

キャスティング型

インフルエンサーマーケティング専門の代理店が企業の依頼を受け、目的に合ったインフルエンサーを選定・キャスティングする形式。

メリット
  • SNSごとや業界ごとの専門知識を持つ代理店がインフルエンサーを最適に選定してくれる。
  • 企業側の手間を省き、短期間で適切なインフルエンサーに依頼できる。
注意点
  • 代理店およびインフルエンサーに対する支払い料金を考慮する必要がある。
  • 代理店ごとに得意分野が異なるため、自社の目的に合った代理店を選ぶことが重要。

このように応募型とキャスティング型にはそれぞれ特徴やメリットがあるため、自社の目的やリソースに合った方法を選びましょう。

インフルエンサーマーケティングの費用

インフルエンサーマーケティングを実施する際の費用は、依頼方法や目的、インフルエンサーの影響力や投稿内容などによって大きく異なります。

応募型の場合

費用の相場
  • 専用プラットフォームの月額費用は5万円前後が主流。
  • 1万円程度から利用可能なサービスも(※本記事後半に詳細解説あり
  • インフルエンサーの採用人数に制限がない場合が多い
利用時の注意点
  • プラットフォームに登録されているインフルエンサー数や属性(性別、年齢、得意ジャンル)を確認
  • 縛り期間(最低利用期間)や初期費用の有無を確認

キャスティング型の場合

費用の決定要素
  • インフルエンサーの影響力(フォロワー数、エンゲージメント数)
  • 投稿内容(画像投稿、短尺動画、長尺動画など)
  • 投稿するSNSの種類(Instagram、YouTube、X 旧Twitter、Instagram、TikTokなど)
  • 投稿回数やキャンペーン期間。
費用の算定方法
  • フォロワー数基準
    例: フォロワー数5万人のインフルエンサーに、フォロワー単価3円で依頼する場合、1回の投稿費用は15万円。
  • 内容に応じて個別協議
    インフルエンサーやキャンペーン内容に応じて費用を調整。
利用時の注意点
  • 代理店への手数料をはじめとする諸費用を確認

共通点

別途費用について
  • 商品PR依頼の場合は体験してもらう商品の代金、配送する際の送料などが発生
  • イベント参加の際の交通費や宿泊費などが必要になる場合あり
  • インフルエンサーが作成したコンテンツの二次利用や転載費用が発生する場合あり

インフルエンサーマーケティングの費用は、依頼方法やインフルエンサーの条件によって異なります。自社の予算や目的に合ったプランを選び、費用対効果を最大限に引き出すことが成功の鍵となります。

ECサイトの集客にインフルエンサーマーケティングを活用する

インフルエンサーマーケティングは、新規顧客の獲得やブランド認知度の向上に加え、ECサイトへの集客や購入促進にも高い効果を発揮します。

オンラインショップでの購買行動が主流となった今、SNS上で影響力のあるインフルエンサーを活用することで、ターゲット顧客へのアプローチを効率的に行うことが可能です。

ここからは、“ECサイトと相性の良いSNS” とされる「インスタグラムを活用したインフルエンサーマーケティング」の具体的な活用方法として「ECログ」が提供しているインフルエンサーマーケティング・サービスをご紹介します。

ECログとは?

ECログは全国のオンラインショップ情報を掲載中の通販サイト検索サービスです。

【公式】EC LOG

ECログのインフルエンサーマーケティング・サービス

このECログでは、オンラインショップ運営者専用の、月額9,800円でインフルエンサーにPRを何度でも依頼し放題のインフルエンサーマーケティングサービスを提供しています。

ECログに登録している全国のインフルエンサーが、あなたのECサイトの商品をインスタグラムでPR紹介し、集客をサポートします。主な特徴とメリットは以下の通りです。

1. インフルエンサーが自ら応募
あなたのECサイトの商品に関心を持つインフルエンサーが自ら応募。ECサイト側が採用。

2. インスタグラムでのPR
インフルエンサーがあなたのECサイトの商品を実際に体験し、フォロワーに向けて投稿します。

3. ECログ内の専用ページからも集客
ECログのサイト内に、あなたのECサイト専用のページを作成しインフルエンサーが口コミを投稿。ECログからの流入も期待できます。

4. 投稿画像の2次利用が可能
インフルエンサーによる投稿画像の二次利用が可能です。ECサイトやSNSにて活用できます。

5. ECサイトのPRだけを専門に行うサービス
ECログが提供するインフルエンサーマーケティング・サービスは、ECサイトのPRが専門。ECサイトの商品紹介に適したインフルエンサーをECログが独自スカウトしています。

6. 低予算での利用が可能
月額9,800円(税込 10,780円)で利用可能。月額定額制でインフルエンサーにPR依頼し放題。

詳しいサービス内容や資料請求は下記よりご覧ください。

ECログのインフルエンサーマーケティング・サービス

インフルエンサーマーケティングを成功させるには

インフルエンサーマーケティングは、SNSを活用した効果的なプロモーション手法として、企業のさまざまな目的に活用されています。商品やサービスの認知度向上から購買促進、新規顧客の獲得まで、その用途は幅広く、今や多くの企業にとって欠かせない施策の一つです。特に、フォロワーとの信頼関係を持つインフルエンサーを通じて情報を発信することで、消費者の購買意欲を効果的に高められる点が大きなメリットといえます。

インフルエンサーマーケティングを成功させるためには、目的やターゲットに合わせたインフルエンサーの選定が重要です。また、自社のリソースや予算に応じて適切な実施方法を選ぶことで、手間を軽減しつつ費用対効果の高い施策の実現が可能です。

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EC LOG(ECログ)は、日本全国のオンラインショップを掲載中のECサイト総合検索サイトです。通販サイト検索は「ECログ」で

※ 本記事は、subsc 運営スタッフが実際のEC運営の経験をもとに執筆したものです。
※ 同社が運営する「ECログ」が提供するサービスについて紹介しています。

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